高校Ⅱ年の社会科の「現代の社会」では、教師からの一方通行ではない、生徒間での学びあいをベースとしたアクティブラーニング(積極的な学習方法)を展開しています。
1月は「自分の考えを、人に伝えよう」というテーマで、おとぎ話を作成しました。
1回目の授業では『3びきのこぶた』や『かちかちやま』など、代表的なおとぎ話の絵本を配布し、グループごとに「おとぎ話の定義」を行いました。生徒からは「教訓がある」「こども向け」「ハッピーエンド」「むかしむかしの話」「動物がでてくる」などの意見がでました。
2回目の授業では、1回目の授業で話し合った「おとぎ話の定義」の一つである「教訓がある」という要素を取り上げ、グループごとに「自分達が伝えたい教訓」を設定し、それをどのように伝えるのか、起承転結のフレームを用い、話の大枠をつくりました。
3回目、4回目の授業では話の細部、また、「見どころ」「ひねり」を考えることにより、より良いおとぎ話へと変化させていきました。5回目の授業では演劇のリハーサルを行い、6回目・7回目の授業では実際にクラスの中で演劇という形で発表を行いました。
この授業では自分の伝えたいことをダイレクトに伝えるのではなく、対比や比喩、擬人化などの方法を用いて、伝えることの難しさを学んだようでした。また、図書館の司書の中島さんと協働し、司書の方の観点からコメントをもらいました。
2月・3月はいよいよ1年間の終結となります。
授業時間の関係上、A組は参加しませんが、B組・D組はモルガンスタンレー証券と教育と探求社が提供してくださる「株の力」という新聞広告の作成プロジェクトに参加します。また、東京都社会保険労務士会北支部の方と協働し、「働く意味を考える」という授業を行います。最後には生徒が「伝えたいこと」として、フリーテーマのプレゼンテーションを行います。